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お客さまと作り上げた赤城山の別荘
群馬県前橋市赤城山のふもとの別荘地に建てられた山荘です。別荘地とは言っても建物間は非常に離れていますので屋根くらいしか見えません。近所には牧場や温泉が点在し余暇を楽しむには東京からも近いので最高の立地条件でした。
私共が建築に携わるキッカケは、大田区に住むオーナーより
「赤城山の麓に以前より持っている土地があるのだが、現地に知り合いの建設会社が居ないのでカドヤ建設で何とか建築をすることは出来ないのか?」
という相談を頂き、
総合プロデュースさせていただいた物件です。
とにかく現地を見ないことにはイメージも湧きませんので現地調査に行きました所、当初は人の背より高い草や低木に覆われた荒れ果てた状態でした。先ずはその草や低木を切るところから始まり、そして高低測量が終わる頃には土地の全容を始めて認識、南側に傾斜のある南斜面の良い土地になりました。
そこからは、オーナーと私共の二人三脚で設計を進めることとなるのですが、オーナーも何度かご自分の物件の新築を経験している方で、ご自分で私共の作成した図面を基に、色彩したパースを作成したりしたものですから、私共も模型を作成して、”プロとして負けてはならない”と、良い意味での対抗意識を持つことになりました。そこからは、お互いに意見やアイデアを出し合いながら設計作業に没頭した次第です。
建築作業に関してはさすがに大田区より職人を差し向ける訳にいかず、カドヤ建設が参加しているHABITAの加盟店の仲間の施工店に手伝って頂きましたが、こちらもオーナーの熱意に当てられ、使用材料で地元の杉材や四国の建材メーカーの厚さ30ミリの杉材で『浮作り』加工の床フローリングなどを紹介頂き、商品価格も格安で提供いただきました。さらに、上棟式の折小屋組を見ると綺麗な丸太が使用されていましたので、大工の社長に確認すると京都産で桧の丸太が手に入ったので使わしていただきましたという粋な計らいもしていただき、お客さまも大感激の一幕でした。
湿気の多い森林の中なので、内装材は調湿効果のある土佐漆喰を採用、高気密高断熱工法を採用しているので寒い冬対策にも防虫にも対応しています。
オーナーとは東京で打合せを重ね、さらに何度も現地に随行させていただき建物を完成させました。オーナーも私共もずいぶん思い入れ深く仕事をさせて頂きましたので、完成したときは非常に感激したことと仕事が終わってしまう寂しさを感じさせていただいた数少ない物件の一つとなりました。
低木と草に覆われた当初の状態
お客さまが一番こだわった外観
暖炉と吹き抜けのあるリビング・ダイニング(玄関方向よりリビングとキッチンを見た様子)
暖炉と吹き抜けのあるリビング・ダイニング(玄関方向よりリビングとキッチンを見た様子)
余暇に家族みんなで調理をするのもいいものです。
暖炉のあるリビングをキッチンの方から見た様子
暖炉のあるリビングをキッチンの方から見た様子
リビングの横の小上り。ちょっと昼寝も良いですね!
3本の京都産桧丸太の小屋組
わくわく感一杯の小屋裏感覚の寝室