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式年遷宮から1年
一生に一度は御伊勢参りといわれておりますので、夏季休暇にはじめて伊勢神宮に行って来ました。
伊勢神宮では昨年10月に第62回目の式年遷宮を終えたばかりですが、8月の第1週ということもあり昨年の喧騒が嘘のように静かな状況で参拝させていただきました。
建築に携わる者として、伊勢神宮の掘立柱建物はおそらく日本最古の画一された建築様式だと思われますので、非常に興味が湧きます。
掘立柱建物とは、地面に穴を掘りくぼめて礎石を用いず、そのまま柱(掘立柱)を立て地面を底床土間のままの建物もあり、床の高さが数十センチから一メートルくらいの木の床の建物もある建築物で、縄文時代の紀元前6世紀に出現し、寺院建築で礎石建物(基礎工法の建物)が6世紀末以後採用されるようになりますが、民家では18世紀頃まで掘立柱建物を採用していました。もっとも一般集落の住居としての主流竪穴住居は11世紀まで続きます。なんと竪穴住居ですよ!
小学校の教科書で記憶にあります埴輪の中に、伊勢神宮のような掘立柱建物の形を見た記憶があります。
外宮(豊受大神宮)→撮影禁止なので外部から
昨年まで本殿のあった場所で20年後には又この場所に本殿が移される。
内宮の 掘立柱建物(御稲御蔵みしねのみくら)
内宮(皇大神宮)→撮影禁止なので外部から
内宮を参拝するとそこで、祭りを行う宮司の一行に出会いました。
仕事柄、地鎮祭を年に何度か立ち会いますが、地鎮祭のように大きな声で祝詞をあげるのではなく、周りの木々に同化するように、静かにというよりほとんど聞こえないように祝詞をあげている場面に遭遇いたしました。最後まで立ち会いましたが、なにか心が洗われ清らかな気持ちになりました。
もちろん、神様に参拝させていただくことだけが目的ではありませんので、『おかげ横丁』にもちょっと寄り道をし、十分楽しみました。
最後に体長70cmの大猫が大の字に昼寝をしていましたので投稿いたします。
BY野口