BLOGBLOG
2016.12.26
漆喰

現在進行中の世田谷区等々力分譲住宅の外壁とリビングの壁に採用しました漆喰。
漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシュウムを主成分とし、もとは「石灰」と表記されていたもので、漆喰の字は当て字が定着したものです。風雨に弱い土壁そのままに比べて防水性を与えることが出来るほか、不燃素材であるため外部保護材料として、古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材です。近年では化学物質過敏症の原因の主たるものとされる、ホルムアルデヒドの吸着分解の機能があるものとして注目を浴びています。
建築材料としては、神話の時代から接着剤として知られており、考古学的には世界最古の例は5000年前のエジプトとされています。日本では、約4000年前の遺跡から発見されたものが国内最古とされますが、その頃の縄文人が独自に開発するも広まらず漆喰の製法が古墳期に大陸側から渡来し、広まったと思われています。
本漆喰:一般的に漆喰とされてきたもの。海藻(フノリ)を炊いてのりを作り、麻すさ(麻の繊維)と塩焼き消石灰を混合して作られます。
- 漆喰材