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工事をお請けする案件には、それぞれ様々な条件を含んでおります。弊社では最大限お客者のご意向に沿うべくお請けするわけですが、今回ご紹介する建物は１階にお入りになるテナント様がすでに決まっており、本工事中に開店しなければならないという事が条件の一つとなっておりました。　その為には仮使用承認という制度を用いなければなりません。

開店３ヶ月前より特定行政庁、所轄消防署と何度もいろいろな角度、特に工事中の安全や避難などを事前に協議をして仮使用承認申請書を提出します。そしてテナント工事が完了すると各部署の検査が入ります。合格し仮使用承認通知書が届いて初めて仮使用開始となります。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

又建物本工事終了後の完了検査でも、すでに営業しているテナント様にも再度検査が入ります。その検査に合格し検査済証が発行されて仮使用期間が終了となります。　お客様、テナント様関係者、施工側が協力する事により予定日に無事開店する事が出来ました。

 しかし、工事中は予期せぬ事が必ずと言ってよい程発生してまいります。今回は地下掘削時からの地中障害物、同じく地下掘削完了直後の２回にわたる記録的な降雪と工事工程に影響が出てしまいました。お客様へご報告、ご提案をしながら一緒に造り上げて行く事で大難を小難に、小難を無難にしてまいります。今回の工事を通して再認識したことは、先を予測するのはもちろんのこと、予期せぬ事も含めいかにお客様と一緒に建築をしていくかでございます。より良い物を造るには必要不可欠であります。今回はお客様の真摯で粘り強いご対応に感謝しております。ありがとうございました。

今回ご紹介した建物は、目黒通りと山手通り交差点近くに新築させて頂いた地下１階、地上５階のＲＣ造コンクリート打ち放し仕上げの賃貸用ビルです。　一昨年１２月に着工し、昨年９月にお引渡しさせて頂きました。

昨年１２月より大鳥エステートビルとして１階にコンビニエンスストア、その他の階にはクリニックや調剤薬局が入り、医療モールとして稼動し始めております。

byムーミン